予め、ご予約の際に、「話しかけないで欲しい」など記入されなくても、カットやカラーに必要なこと以外、基本的に僕から話しかける事はいたしません。
- 仕事は何を?
- どこの学校?
- 何を勉強している?
- 部活は?
- 将来は?
- バイトは?
- どこ住んでいるの?
- これからどこ行くんですか?
なんて聞いたことがないし
カルテで住所を記入して頂く事もしません。
「字が汚いから書きたくないなぁ」と思う人もいるかもしれません。
今の時代、紙に何かを書いてもらうなど必要ないのでLINEかメアドで充分です。
接客業をしていれば当たり前
だいたい、お客さんをご案内して3秒あれば、このお客さんは
「自分の話しをするのが好きな人」か、「色々僕に質問し話を聞くのが好きな人」か、「そもそも話をするのが苦手な人か」分かるものです。
例えば、お客さんの方から小出しに仕事の事や学校の事を話してくれれば、会話を広げるために、仕事の内容など聞くこともある。
しかし、僕側から必要のないことを聞かない。
僕も学生時代は、色々と聞かれるのが本当に嫌だったからです。
同業者には否定される
「(シャンプー中の)痒いところないですか?」
シャンプーをきちんとしていれば、痒いところはないか?なんて聞かなくて良い。
って同業者に言うと、間違っている!!と全否定される。痒いと思っているお客さんは「痒いです」と言えないから、こちらから聞いてあげると言いやすいではないか…とのこと
痒いところがないようにシャンプーすれって話。
頭が汚れているお客さんは、痒いに決まっているんだから、倍時間掛けて洗ってあげればいいし。シャンプーの泡立ちがメチャ良くて、朝に洗ったばかりだなって分かるようなお客さんにゴシゴシ2回も洗う必要はない。
なんでもかんでも、2度洗いをして、「痒いところはないか」って聞くのは美容師側の責任放棄。何も考えてない証拠ではないか?
お湯加減だって、「熱くないですか?」って… 熱くないようにお湯を調整すればいい。
もう少し掘り下げて考えて欲しい。
僕は、お客さんに眠ってもらおうと思って、シャンプーもストーリーを考えてシャンプーしている。マッサージも「シャンプーマッサージ」も、軽擦に始まり、軽擦に終わるというのは基本で、その途中の行程はストーリーがあるのです。
なので、僕がシャンプー中に、横のシャンプー台でガチャガチャとパーマロッドを洗うような無神経なサロンは、とっとと辞めた事もあった。
眠ってもらおうとしているストーリーの最中に、なぜわざわざ起こす?
「痒いところはないですか?」って、なぜ声をかける?
眠りに落ちそうになった瞬間に、痒いところは無いかなんて愚問で起こされ、しかも「はい」と声を発しなくてはいけないという、こんな拷問に近いものはない。
僕は、ルール、ルールで思考回路を麻痺させ、根性論をサービス業に当てはめる日本の体質が嫌いで、お客さんに責任転嫁しているようにさえ見える。
頭で考えないで、マニュアル通りにやってれば脳みそ使わなくてもいいのは分かる。
でも、少しはお客さんの立場になって考えようよ。
きっと、僕にコミュ障やパニック障害のお客さんの比率が多いのは、これらが理由だろうと思う。