ビビり毛でお悩みのあなたへ——諦める前に

ヘアーショップたなか/Yasu(代官山&横浜山手の現場帰り)


1. まずは“現状把握”がスタートライン

ビビり毛は〈繊維内部のタンパク質が切断され、キューティクルも剥離した状態〉。アイロン温度の過剰・薬剤選定ミスなど原因は様々ですが、一度のトリートメントで魔法のように元どおり——は、正直言って不可能です。

だからこそ当店では最初に水分を与えて、どのように傷みが進んでいるかを可視化し、感覚ではなくデータで現状を共有し、修復プランを一緒に組み立てる。それが再生への第一歩だと思います。

2. 修復は“3ステップ×90日”で考える

  1. 緊急補修:ケラチン+CMC補充で空洞を一時充填。手触りを整え、これ以上の断毛を防止。
  2. 再結合強化:ネオメテオ系の低pH酸熱処理でイミン架橋を形成。内部骨格を補強し湿気戻りを阻止。
  3. 定着&予防:ホームケアを見直し、低刺激シャンプーと内部補修オイルで“失ったタンパク質を逃がさない”日常を作る。

この3ステップを90日ベースで回すことで、見た目の艶だけでなく「切れ毛ゼロ」「湿気で戻らない素髪」を目指します。

3. よくある質問に本音で回答

  • Q:切ってしまった方が早い? → ラインを揃える程度のカットは推奨しますが、“全部バッサリ”は最終手段。90日修復プランで質感が改善するケースが8割以上あります。
  • Q:ブリーチ履歴があっても直せる? → ダメージレベルに応じ薬剤濃度を1%刻みで調整。縮毛矯正とカラーの両立プランもご提案可能です。ホワイトに近いくらいのブリーチはお断りする場合が多いです。
  • Q:次の縮毛矯正はいつ? → 内部が安定するまで最低60日は空けることを推奨。その間に根元のみのリタッチ矯正で安全にクセを抑えます。

4. 駆け込み寺としてのポリシー

  1. 完全マンツーマン/一席限定——時間を区切らず、あなたの髪とだけ向き合います。
  2. “できる・できない”を曖昧にしない——無理な施術は即ストップ。代替策を必ず提示。
  3. 予約アプリのメッセージ機能でアフターサポート90日——ホームケアの迷いは写真付きで相談OK。

5. 最後に

ビビり毛は“失敗の記憶”が視覚化されたもの。鏡を見るたび落ち込む気持ちは痛いほど分かります。ですが、正しい診断と計画的な補修で、髪は必ず「触ってホッとする質感」へ戻ります。諦める前に、まずは一度ご相談ください。札幌の小さな床屋の一角ですが、最新理論と海外や都心で鍛えた経験で、あなたの髪と真剣に向き合います。

年間で120日程度しか札幌営業日はありませんが、タイミングが合えば是非ともご利用

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