なにが表参道だか…

自分も表参道で仕事してた人間ですが(笑)
あ、これからもすると思いますが…。

札幌にてお会いした方の話です。

「表参道で働いていた美容師が札幌に来たという触れ込みのサロンがあったので行ってきたんです」

ため息混じりに話を始めました。

詳しく聞くと…

「私の注文は無視をして、『いや貴女はウフルだね』と言って、勝手に切られたんです」
ありえない。。。(汗;

好きでもない(むしろ嫌いな)スタイルにされてから、何ヶ月も憂うつな気分でいるそうです。

ラーメン屋に入って、味噌ラーメンを注文してるのに、いや君は「塩」だねって塩ラーメンを出されるより、もっと質が悪い。

札幌の人間を馬鹿にするなと言いたい。

表参道の名前を汚すような美容師は辞めてもらいたい。いや出身地関係なくハサミを置いて欲しい。

髪の手入れがしやすく、お客さんが毎朝鏡を見るのが楽しくなるように願いを込めて、僕ら美容師(理容師も)日々勉強をして練習をするのがプロじゃないのかって思うのです。技術先行じゃ駄目なんです。心先行じゃないとプロじゃないです。どんな有名店出身でも、そのうち札幌で仕事ができなくなります。

もう20数年も、この仕事をしている僕ですら、ファッション雑誌に目を通して流行のスタイルをチェックして、業界紙を買っては新しいアイデアはないかを探し、もっと良い技術はないのかを研究して、自分の部屋にはいつでも触れるように人形の頭を置いてある。練習をしている姿を後輩にはみせたくないので、部屋でこっそり練習し(笑)今でも勉強しているのは、自分のためじゃなく、明日に来てくれるだろうお客さんのためなんです。

確かに美容師のメッカと言われるくらい、「表参道・青山」というブランドは確立されてます。実際に働いてみて、やはり聖地だなと感じるくらい、そこで働く人達は、より良いものを求める探究心は半端無く強く、一生懸命プロ意識を持って働いています。

そんな日本のトップを目指して頑張っている美容師達を汚すような発言と行動は許されるものではありません。。。

プライドを履き違えずに「さすがだ!」と言われるように、精神から磨いて欲しいものです。

自分の技術力を高めるためじゃなく、個人売上をあげるためじゃなく、経歴を見せびらかすだけじゃなく、お客さんのなりたい理想の髪型になってもらうために、辛い下積みがあって練習をしているんだというのを忘れちゃだめです。
その方は、東京で修行した美容師には、金輪際お願いしないと言っていました。