なぜ縮毛矯正をかけても髪がゴワゴワにならないのか?

新規のお客様が増えています。

本当にありがたいです(_ _)

僕が初めて縮毛矯正をかけたお客様は、必ず決まって

「どうして縮毛矯正をかけたのに、髪が硬くゴワゴワにならないで自然なのですか?」と聞かれます。

逆に僕が聞きたいです。

「なぜ、ほとんどの美容師は、縮毛矯正をかけて髪を傷めゴワゴワと硬くしてしまうのか?」

きちんと毛髪科学を勉強して、薬剤の研究を自分自身で行うと解ることです😊

基本的な事を言えば、

  1. 薬剤の塗布の場所を間違えている。
    • 髪の毛は、毛母細胞の細胞分裂によって押し上げられて上へ上へと伸びてきます。空気に触れて間もない頭皮から1.5cmの部分は薬剤の吸収率が高く、短時間で薬剤が効きます。そこに強い薬剤を塗布をするとダメージになり、1年後、2年後に毛先まで到達した時にはダメージになります。なので根元付近は塗布してはダメです!断毛の危険を伴います!
    • 過去に、矯正をかけている箇所(中間〜毛先)には、薬剤は塗布しません。確かにリタッチの部分だけ薬剤塗布をするのはとても面倒な作業です。だからと言って、ストレートになっている部分に「はみ出して」塗布しては、髪の毛の中のタンパク質は死滅します。

  1. 髪の毛の、過去の薬剤履歴を無視して薬剤を選び、時間をオーバーして放置している。
    • 頻繁にリタッチしているお客さん(特に白髪染め)の髪は想像以上にダメージレベルが高いです。白髪染めでなくても、何度もカラーを繰り返している髪もタンパク質の流出が考えられます。
    • しかも髪が細くて、カラーも染まりやすいお客さんには、放置時間は数分で良い場合もあります。マニュアル通りの放置時間では、髪がゴワゴワ焦げてしまいます。

  1. 今は薬剤の種類がたくさん出ているので、研究すること。
    • 30年前からチオ系の薬剤が出てきました。これはメッチャ真っ直ぐになりますが、髪の腰はなくなり、テロテロで不自然なストレートになります。今でもチオ系だけしか使ってない美容室が多くて驚きます。
    • 15年前から、システアミン系の矯正剤が出てきました。チオ系よりは優しいという触れ込みで普及しましたが、ph値が高アルカリで、髪を膨張させてしまうのはチオ系と同じです。これに過信してしまうとダメージに繋がります。

試行錯誤して、新しい薬剤を取り寄せて実験した結果。

弱アルカリ性〜中性〜弱酸性の矯正剤が、とても自然にダメージレスでストレートになるので、ダメージレベルに合わせて塗り分けて塗布しています。

メリットとしては、

  1. 髪を膨張させない中性域なので、タンパク質の流出を避けられる
  2. 髪の芯(腰)を壊さないで、しなやかで張りのある矯正が可能になった。
  3. 美容師がダメージレベルに合わせて1cc単位で薬剤を調合するので、どんなタイプの髪質にでもダメージレスの仕上がりが可能になった。
  4. 髪のハリと腰が残るので、矯正後も髪が不自然にペタンとならずにすむ。

では、デメリットとしては

  1. 薬剤が高価なので、経費を圧迫する。
  2. 使い方が難しいので、導入をあきらめる美容師が多い。
    • 1cc以下の誤差でも、かかりに影響が出る場合あり。
    • 知ったかぶりして使用して失敗する美容師が後を絶たない。
  3. オーナーや先輩が新しい薬剤を使うのはリスクが高いと導入しない。それによって若い美容師は最新の薬剤に触れる事ができない。

ここで、気付いたかもしれませんが、デメリットってサロン側なんですね…、全て美容師側の問題です。

フリーランスで活動している最大のメリットが…

経費はかかりますが、本当に良い薬剤を勉強して実験をし、最新の薬剤と技術をお客様に提供することができるんです!

以下の写真は、全て僕が担当している縮毛矯正のお客様のものです。

ロングだと、ダメージの髪が伸びて切ってを繰り返して入れ替わるまでに2年以上かかりますが、正しい施術を繰り返していけば、いずれ健康な髪に入れ替わります。

他店で縮毛矯正をかけて、極度に傷んでしまったお客様がいらっしゃいましたら、ご相談下さい。時間はかかりますが、矯正している髪でも必ず艶やかな髪に変われます。

こちらのページからお問合せ下さい

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