料金表の変更、キャンペーン終了のお知らせ

現在、3ヶ所で勤務しており(ブリスベン・東京・札幌)それぞれ料金表がバラバラで、管理するのが難しくなってきました。
そこで料金表の表記を「オーストラリア(ドル)」と「日本恵比寿(円)」の二通りの表記を基軸とし、札幌のお客様に関しては、「東京の料金表より、札幌割引【各メニュー2000円引き】」と表記を変更致しました。
例;札幌料金
カット 5,000円(定価7,000円)
カラー(S~M) 5,000円(定価7,000円)
カット&カラー合計10,000円(定価14,000円)
料金表はこちら

【札幌VIP割引終了のお知らせ】

今まで、VIP割引と称して長くお付き合い頂いているお客様には割引をしておりました。しかし、シャンプー、カラー剤やパーマ液、トリートメント剤など全てを表参道や恵比寿の美容室で使用されている高級なものを使用しているために、継続が厳しくなっていました。
ブログの記事にも書きましたが、札幌のディーラーさんがセールスで売りに来るシャンプーは8リットルで4000円の業務用シャンプーが札幌市内の美容院で売れているそうです(もちろん全部のサロンではありませんが…)僕は400mlで5200円のシャンプーをお客様に使用しているので、同じ8リットルだと10万4千円になります。(差額10万円)
このまま料金を据え置きにする場合、材料を全て札幌市内の平均的な美容院のクオリティに落とす事になり、おそらくお客さんの仕上がりの髪のツヤ感、コンディションが低下するのは間違いないかと思います。
とても悩みましたが、良い仕事をするために、お客様の髪のコンディションを最高の状態に保つために、苦渋の決断ではありますが、3年に渡って行ってきましたVIP割引を終了することに致しました。カットのみのお客様、メンズメニューの一部は来春まで料金据え置きになります。
東京では別途頂いているカラーやパーマの前後に行う2000円の前処理・後処理のトリートメントにつきましては、札幌では引き続き無料でサービスさせて頂きます。
引き続き、どうぞ宜しくお願い致します。

何が老けて見えるのか。

ネガティブなお題ですみません(笑)

若々しくありたいのは、誰もが思うことですけど、それじゃ何を定義として「若く見える」のか、それでは何をしたら逆に見えるのかを考えると答えが見えてくるのですが。

僕の年齢も40才を超えると、同級生の女子?も同じ年令なので、普段の髪の悩みは良く分かっております。

白髪、ボリューム、前髪、スタイル、色々な悩みを抱えていますが、それを深く考え解決に導くのが僕の仕事です。

共通して大切な事があります。

それは…

「ツヤ髪」

「艶髪」

後ろ姿から見た時に、ツヤ髪の女性を見たら「この人、若いだろうなぁ〜」と思います。
逆に、バサバサの髪をしていたら「この人、おばさんかも」って思ってしまいます。高校生の女の子でもバサバサに傷んで&クセ毛で老けて見えてしまう。

白髪をカバーするのも大切な要素ですが、白髪染(ヘアカラー)を続けているとダメージも気になります。そのダメージは髪の成分のタンパク質、アミノ酸(コラーゲンやケラチン)が流れてしまうからです。

PowerPoint プレゼンテーション

 

僕はお客さんに髪の事、薬剤のことを説明する時は、毛をのり巻きに例えてお話しています(笑)
のり巻きのご飯粒の中に入っているタンパク質が、カラー剤やパーマ液、熱や紫外線によって破壊されて流失してしまうのです。これを解決する方法は…また後日(笑)

そして年齢が35才過ぎると、髪が作られる際の毛母細胞にて、コラーゲンの量がどんどん減っていきます。それでコシが無くツヤの無い髪になっていくのです。

トリートメントも、その髪の中の「何の成分」が足りなくて傷んでいるのか見極めないと、トリートメントなら何を付けても良いわけじゃありません。

今までに多くの美容師さんとお会いしましたが、ほとんどが「一番の薬」「二番の薬」「三番の薬」というふうに覚えているだけで、一番の薬の成分は何で、それは髪のどの部分を補ってくれるのか、それは本当に必要で効果のある成分が入っているのか…。わかっている美容師さんは少ないです。残念ですが。。。

全ては健康的で艶髪が基本です。それから白髪をどうするか、スタイルをどうするか、などなどを考えていくわけです。

トリートメントって病院でいう「手術」。
病院でいう「お薬(処方)」は、毎日のシャンプーとトリートメントなんですよ。

パーマが、とれる。

パーマで、とても大切なプロセスの一つに「中間水洗」というのがあります。

日本では当然やってると思っていたのですが、札幌ではまだまだやってるお店は少なく、表参道でも一部の勉強熱心なお店しかやっていない事に驚きました。

パーマをかけたことのある人ならお分かりかと思いますが、

パーマを巻いた後に薬剤を塗布しますね。

昔は以下のようでした。
1液(温める場合もあり)キャップを被せます。

中間リンス(スプレーでシュッシュッと)

2液を7分(キャップは外して空気にさらします)
2液を再度7分

ロッドを外します。

毛髪科学をキチンと勉強すると、これが駄目なのが分かります。
髪に負担をかけてしまい、危険ですし、薬剤が正しく作用してくれませんから、持ちが悪く直ぐに取れてしまいます。

残念な事に、殆んどの美容室が、この昔ながらの方法でパーマをかけています。

正しくは
1液(温める場合もあり)キャップを被せます

お湯で1液を全て綺麗に流します。

【理由は】
1,健康な髪は弱酸性ですが、1液はアルカリ剤です。酸性リンスをスプレーでシュッシュッとかけたぐらいでは、酸性に傾きませんし、2液は酸性ですが、アルカリ剤が残っている髪に2液の酸性をかけたところで、効力が弱まってしまいます。きちんとお湯でアルカリ剤を流してから、次の酸性リンス→2液をかけて、正しい効果が発揮されます。

2,アルカリ剤(パーマ液、カラー剤)が髪を痛める原因です。1液のアルカリ剤を髪の毛に残したまま、2液をかけるということは、1液の髪の内部にダメージの原因を残したまま閉じ込めてしまうということです。中間リンスをかけただけで、アルカリ剤の存在自体が消滅するわけではありません。きちんとお湯でアルカリ剤を流して、ダメージの原因となる物質を流してあげてから、2液を塗布してあげることによって、ただしいかかりとダメージレスのパーマに繋がります。

※オーストラリアの美容学校で毛髪科学を勉強しました。日本の専門学校では教わらなかった事も勉強し、その時にパーマの中間水洗について習いました。「どうして日本のパーマ液は中間水洗しなくていいのだろう」そう疑問に思った僕は、日本のパーマ液のメーカーに問い合わせをして、行き着いたところが日本パーマ液工業協会というところでした。

そこでは、「日本でもパーマ液は中間水洗をしているというを前提に、パーマ液は製造されていますから、日本でも海外でも中間水洗はしなくてはいけないのです」と。。。

でも、「どうして日本の美容室で、正しくパーマ液を使用しているお店は無いのですか?」と聞いた所、「やはり先輩から口頭で教わるだけで、毛髪科学として勉強しているお店が少ないからでしょう。ロッドを付けたまま水洗するというのは、お客さんに負担をかけるから宜しくないなどの理由が推測されます」

ダメージに繋がったり、直ぐにとれたりした方が、もっと駄目じゃないですか。

もっと毛髪科学を勉強すると、パーマを巻くときに必要な処理剤の成分、中間水洗の時に必要なタンパク質、後処理に必要な収斂作用のある処理剤、そのような作業工程が必須になってくるとわかるのです。

きちんとパーマをかけると、指ざわりが自然で、パーマをかける前よりも髪質が良くなったようにさえ感じるのです。

なぜ縮毛矯正の失敗が多い?

海外に出てくる美容師さんで、意外に多いタイプは、

「日本での練習や労働が厳しいから逃げて来ちゃった」でした。

そうなるとキチンと勉強していない美容師さんが多くて、びっくりします。

薬剤の使い方の知らいない美容師のケース。

  • 前髪だけ縮毛矯正をかけたいってお客さんに、薬剤を毛穴までたっぷり塗布し加温までして…(汗; はい、当然前髪は全部抜け(切れ)落ちて無くなりました。
  • 半年前に縮毛矯正をかけて、伸びた分をかけ直したいというお客さんに、「毛先まで薬をつけてもいいですか?」って、チオをたっぷりと毛先まで塗布&加温。そのやり取りを横で聞いていたが驚愕。もう無知にもほどがある。
  • この数年で、色々なタイプの薬剤が出てきて、チオだけではなくシステアミンやスピエラなど。システアミンを使えばダメージが無いと思って使用する美容師が多いみたいだけど、そんなの健康毛に使ってかかると思ってるのか。必ず一週間後にはかけ直しで戻ってきて、結果的にダメージに繋がる。

きちんと毛髪科学を勉強して、それから各種薬剤の特性を勉強し、明日来るであろうお客様の髪質やダメージに適応するように準備をしなくてはならないのに。あまりにも無知な美容師が多かったのには驚きでした。

余所のサロンで失敗した縮毛矯正をお直しする技術がつきました(嫌味じゃないですよ)。美容師が無知では困るって事を言いたいのです。

膨張・還元・軟化。この三つの関係はしっかり勉強しましょう。