美容業界に足を踏み入れてから30年が経ち、数え切れないほどのヘアスタイルを手がけてきました。その中でも、デジタルパーマはお客様からの人気が高く、理想的なウェーブスタイルを提供することができる非常に効果的な技術です。今回は、デジタルパーマを成功させるためのいくつかのコツをお伝えします。
1. 髪の状態を理解する
デジタルパーマをかける前に、まずはお客様の髪の健康状態を把握することが大切です。傷んでいる髪や極度に乾燥している髪には、パーマをかける前に適切な処理をを行い、髪を健康な状態に整えることが重要です。理想的なカールを得るためには、髪が最適な状態であることが必須です。
僕が行う時は、メテオクリームを使って、髪をリセットしながらケラチンやCMCなどのタンパク質をたっぷり入れてから、薬剤塗布をしています。
2. パーマの種類を選ぶ
デジタルパーマは、従来のコールドパーマと異なり、熱を利用して髪に柔らかく自然なウェーブをつけます。このため、どのようなウェーブが好みか、どの程度の持続性を望むかに応じて、パーマの種類を選ぶことができます。お客様の理想に近づく最適なスタイルを選択しましょう。
昔のように、アルカリ縮毛矯正の薬剤を使用しません。髪が柔らかくふんわりなるように、弱酸性〜中性の薬剤で、しっかり還元できるように、僕自身で薬剤を調合して髪質とデザインに合わせて行います。
3. パーマの前後のケア
デジタルパーマは、適切なケアが必要です。パーマ前には、保湿と栄養をたっぷり含んだトリートメントを施すことで、髪の毛を保護します。パーマ後は、専用のシャンプーやコンディショナーを使い、カールを保持しながら髪の毛を健康に保つことが重要です。また、高温のスタイリングツールの使用は避け、根本はしっかり乾かして毛先は保湿をしてから自然乾燥で良い場合が多いです。
4. スタイリングのコツ
デジタルパーマ後のスタイリングは、できるだけ手をかけずに自然な形を活かすことがポイントです。ウェットな状態でスタイリング剤をもみ込み、指でカールを整えながら乾かします。無造作なウェーブが魅力の一つであり、オーバースタイリングはカールの美しさを損ねる原因になることもあります。
5. 定期的なメンテナンス
デジタルパーマは、時間とともに徐々に落ち着いていきます。理想的なウェーブを長持ちさせるためには、定期的に美容室を訪れ、髪の状態をチェックしてもらうことが大切です。カールのリフレッシュや、必要に応じてトリートメントを追加することで、常に美しいウェーブを保つことができます。
デジタルパーマは適切なケアとメンテナンスを行うことで、日々のスタイリングが楽になり、さらには多くのスタイルバリエーションを楽しむことができます。これらのコツを活用して、理想のウェーブヘアを手に入れてください。